パパが3歳のとき知っておきたかったこと

年収は2-3000万円で全然いいんですよ、お金には執着しないタイプなので。

結婚を考えるカップルに知ってほしい『恋愛ハイ』と『産後クライシス』

 ピコ太郎ブームに「I have a シャブ〜♪」で乗っかった人が捕まってしまいました(´・ω・`)

 それはさておき、じつは脳科学的には、薬物でハイになるのと、恋愛でキュンとときめくのは、けっこう似てるらしいです。→論文


 ベッキーさんに限らず誰にだって、「どうしてあんなヤツに夢中だったんだろ…」と今だから思える恋愛経験があるはずです。いってしまえば、当時はハイで馬鹿になっていたのです。アイドルはこれを「恋は盲目♡」などと可愛く表現しますが、要は、脳内麻薬で飛びすぎて冷静に状況が判断できないことを意味します。

 そして、あまりにぶっ飛んだときに勢いで書くのが婚姻届だと言われます。先人が何百年もかけて「結婚は人生の墓場」だと説いてきたというのに、恋愛ハイのジャンキーたちはまったく耳を貸さず、良い夫婦の日(11/22)に入籍し、ついでに区役所の前で撮った写真をSNSにアップしたりします。それを目にすると僕はどちらかといえば、「いいね!」ではなく、「ハイだね!」を押してあげたい気分になります。

  さて、こうした恋愛ハイはいつごろ終わってしまうのでしょうか?

 人それぞれなのはもちろんです。なかにはずっーと覚めずににラブラブのまま一生を終えるケースも見られます。しかしそれはかなりのレアケースで、たとえば年末ジャンボの一等賞が三年連続で当たったり、琵琶湖にネッシーが飛びこむ瞬間を目撃したりするのと同じくらいの確率といって良さそうです。けっこうレアですよね。

 恋愛ハイから覚めるのは、早ければ結婚式の準備段階でしょうか。何かにつけていちいち優柔不断な夫や、いちいち金銭感覚がセレブな妻に、互いが幻滅するようです。ほかにも、新婚旅行で海以外何もないモルディブなどにうっかり1週間も行ってしまい、手持ち無沙汰すぎて「コイツといてもつまらん!」となっちゃうかもしれません。

 あるいは、本格的な同棲を始めてから、妻の料理のレパートリーが計2種類しかないことや、夫が夜中にこそこそエッチな動画を見ることを発見したりして、「あれ、なんか違うかも」とようやくまともな思考回路が働きだします。

 まぁしかし、いっても、これらの試練は大したことありません。恋愛期の延長線上にあるイベントばかりなので、ある程度の期間、半同棲生活を送ってから結婚したカップルならば、難なく乗り越えられるでしょう。

 ステージが明らかに変わるのは、出産&育児からです。出産後は夫婦仲が急激に悪くなるといわれ、この現象には、「産後クライシス(危機)」というヤバそうな名前まで付けられています。→Wiki

 ある調査によると、産後クライシスでは、夫→妻よりも、妻→夫の愛情が薄れる傾向があるようです。母は強しといいますが、自分が強くなったぶん、相対的に夫が弱く頼りないように映るのかもしれません。

 産後クライシスの要因として、よく挙げられるのがホルモンの影響です。なんでも、母乳の分泌を促すホルモンには「敵対的感情」を煽る効果があるようです。→日経DUAL

 要はイライラしやすくなるということです(笑)女性の怒りはポイント制だとよくいいますが、育児中は毎日がポイント5倍デーなので、男性サイドが考えるよりもぜんぜん早く貯まります。

 たとえば匂いです。ママは、匂いにもとても敏感になります。知り合いのパパさんは、奥さんから急に「マヨネーズ臭い」とキレられるようになったために、帰宅前にはかならず全身消臭しているそうです。考えれば、居酒屋のおしぼりで顔を拭くおじさんたちにも何らかの家庭の事情があるかもですね。ちなみにそのマヨパパは、このあいだトイレでジャンプを読んでいたらバレてこっぴどく怒られていました。男は劇的なホルモン変化がないから、ずっと「少年」ジャンプが面白いままなのです(笑)

 あと、ホルモンに関係なく、育児してるとふつうに忙しくイライラしやすくなります。これは、配分がどうであれ、夫婦ふたりでやらなきゃいけないタスクの全体量が増えるからです。↓

 出産前:仕事+家事
 出産後:仕事+家事+育児

 夫が仕事に出ている場合、出産前後で見るとどうしても妻側の負担増が大きくなりがちなために、妻は不公平を感じやすいかもしれません。ときには愚痴の一つや二つ言いたくなるのもわかります。

 ちなみに僕が初期のころに妻からいわれた不満はこうです。「Aさんちのパパはaを手伝っているらしい、Bさんパパはbをやる、Cさんパパはc。だからあなたは見習って、aとbとcをやるべき」。夫婦げんかのひと幕でよくある話だと思います。

 でも、これは各パパのいいとこ取りであって、全科目満点のスーパーイクメンロボットになるしかないんですよ(笑)それで、妻もべつにそういうことが言いたいわけではなかったはずです。

 しかし僕は、なにも考えず表面だけをとらえて反論してしまいました。「その理屈だとダルビッシュは松井のようにホームラン打って、イチローのように盗塁しなきゃ…」うんたら。すると、妻の近くにあったDHCプロテインダイエットの箱が丸ごと飛んできました。僕は思わず「ひぃッ!」と、はるな愛さんのような声を出してしまい、そのときはじめて自分が産後クライシスの真っ只中にいることに気が付いたのです…。

つづく・・・
(次回は産後クライシスの乗り越え方を考えます。)