パパが3歳のとき知っておきたかったこと

年収は2-3000万円で全然いいんですよ、お金には執着しないタイプなので。

結婚を考えるカップルに知ってほしい『恋愛ハイ』と『産後クライシス』

 ピコ太郎ブームに「I have a シャブ〜♪」で乗っかった人が捕まってしまいました(´・ω・`)

 それはさておき、じつは脳科学的には、薬物でハイになるのと、恋愛でキュンとときめくのは、けっこう似てるらしいです。→論文


 ベッキーさんに限らず誰にだって、「どうしてあんなヤツに夢中だったんだろ…」と今だから思える恋愛経験があるはずです。いってしまえば、当時はハイで馬鹿になっていたのです。アイドルはこれを「恋は盲目♡」などと可愛く表現しますが、要は、脳内麻薬で飛びすぎて冷静に状況が判断できないことを意味します。

 そして、あまりにぶっ飛んだときに勢いで書くのが婚姻届だと言われます。先人が何百年もかけて「結婚は人生の墓場」だと説いてきたというのに、恋愛ハイのジャンキーたちはまったく耳を貸さず、良い夫婦の日(11/22)に入籍し、ついでに区役所の前で撮った写真をSNSにアップしたりします。それを目にすると僕はどちらかといえば、「いいね!」ではなく、「ハイだね!」を押してあげたい気分になります。

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トラちゃんの社交辞令で思い出した、バイト面接での苦い経験

 トランプ氏の外交デビュー戦として注目された、安倍・トラ初会談がきのう無事に終わり、トランプ氏からは「すばらしい友情が始まった」とのコメントがあった。→トランプFB

 どこからどうみても社交辞令なのだが、少なくとも、会談前に一部でささやかれた『暴君トランプ丸出し』予想、つまり氏がいつもの癖で「おい、日本。おれはfu〇kin’ greatトランプ様だぜ!世界の中心だから従えよな!」とつい口走っちゃうかも…といった観測はぜんぶ外れたことになる。

 また、選挙前は、トランプ政権の誕生=北斗の拳の世紀末の世界がやってくる、のような報道が多かっただけに、選挙後「おとな化」したトランプ氏の態度に、いい意味で面食らった人も多いかもしれない。

 たとえば、ファミレスで落ち着いて食事ができない子どもを持つ親目線でみれば、「ああ、トラちゃんはじつはTPOをわきまえてちゃんとお利口さんにできる子なのね、お友達ともケンカせずに遊べるんだ」と確認し、ひとまず見直したことだろう。

 しかしよくよく考えてみれば、トラちゃんは生粋のアメリカ人だ。アメリカ人は「one of the best /greatest 〜」というふうに、「<最上級>のうちのひとつ」という表現をよくする。そのおかげで、英語を学ぶ日本全国の中学生たちは、エミリーやボブが3ページに1回のペースで最高最高いってることに驚き、「最高の〇〇」ってじつは6万個ぐらいあるんじゃ…?と戸惑っている。

 そんなリップサービス大国アメリカ(※もち大いに偏見込み)の、特にディープなところで何十年と生き抜いて今の地位を築いたのが、我らがトラさんなのだ。だから、一国のトップになったらなったで、侍アベの目をまっすぐ見て「すばらしい友情です」と言うのなんて、朝飯前(ブレックファースト前)なのかもしれない。

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『腕まくら神話』に終止符を。

 腕まくらする慣習は廃止すべき、という話を飲み会でしたら、意外にもアラサーのOLふたりから、まずまずの賛同を得られた。OL曰く、「最初はまぁ嬉しいけど、寝てる途中で気になる」「でも、相手の優しさを拒否しているようで断るに断れない」と。

 

 ぼくは学生時代、少し大人ぶってやろうと、苦いビールを飲み、吸いたくもないタバコを吸い、当時の彼女に人生で初めて腕まくらをしてみた(もちろん、さも慣れてる風に)。ところが、夜中に尋常ではない腕のしびれを感じて目を覚まし、「冗談じゃねぇぞ!」と叫びそうになった。ひとり、暗い天井を見つめながら、大人の愛の『重み』を噛みしめたものだ。

 念のために言っておくと、彼女の頭が特別に重かったわけではない。一般的に頭の重さは体重の1割ぐらいだと言われ、たとえば ”天使よりも可憐” とされるゆうこりんでも体重が40kg前後だから頭は4kgぐらいということになる。4kgといえば『漬け物石』としてもそれなりの重さであり、腕まくらとはすなわち「一晩、腕を漬けておくこと」と説明する国語辞書が世の中にあっても、それほど不思議ではない。

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ビルゲイツは行列に並ばないだろうけど、ぼくは並ぶ

 ビルゲイツの総資産は約9兆円だといわれます。9兆、といっても単位が大きくて想像しづらいですが、9兆円とは、3億円の宝くじが生まれてから死ぬまで毎日当たりつづけたぐらいの金額、と言い換えれば少しはリアリティがでてくる気がします。

 はじめてWindowsが発表された’95年を起点とすると、ビルゲイツはおよそ20年でこの資産を築きました。ざっくり、年収は4,500億円(=9兆円÷20年)ということになります。1年間は約9,000時間であり、この間ビルゲイツが人生の半分ほど(年4,500時間)を仕事に捧げていたのならば、彼の時給はちょうど1億円ぐらいだったと計算されます*。

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幼少期の錦織圭&シャラポワを後押しした『英断』

 卓球やテニスは、プレーはしないけど、観るのは好きだからよく観る。テニス・錦織圭は先日、銅メダルを獲り、日本人選手としては96年ぶりの歴史的快挙をとげた。もちろん僕は、ステテコ姿でテレビにかじりついて応援した。倒した相手は王者ナダルで、錦織自身が少年時代から尊敬してやまないスーパースターだった。

 

 5歳ではじめてラケットを握った錦織は、早くから頭角をあらわし、11歳の時点であの松岡修造からセンスを認められていたそうだ。そして、13歳のときに米国の選手養成所からスカウトを受けると、地元・島根を飛びだし単身で渡米した。そこで専属のコーチを付けてテニス漬けの日々を送ったことが、錦織の才能を本格的に開花させるきっかけになったといわれる。

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スポーツ『は』素晴らしい、と改めて思った

 かつての ”泣き虫 愛ちゃん” も、いまやチームを引っ張る立派なキャプテンだ。団体戦の準決勝で惜敗したとき福原愛は、チームのことを考えて涙をこらえ、気丈にふるまっていた。気持ちを切り替えて臨んだ昨日の3位決定戦で、日本チームは勝利し銅メダルを獲得した。戦いを終えたあとのインタビュー中に、メダル獲得の喜びからか、またはキャプテンの重責を無事に果たせた安堵感からか、愛ちゃんが今大会ではじめてカメラの前で号泣したのが印象的で、涙を誘われた。

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 かつての ”国民的アイドルグループ” も、いまやお騒がせアラフォーおじさん集団だ。年始にボヤ騒ぎが起きたときメンバーたちは、色んな大人の事情を考慮し、(少なくとも表面上は)気丈にふるまっていた。その後は、気持ちを切り替えて仕事に臨んでいたはずだった。が、火種はくすぶり続けていたようで、先日、ついに爆発したとの公式発表があった。メンバーのコメントは、短い文章ながらも各々の積年の想いが滲んでいた点が印象的で、同じ組織人として涙を誘われた。

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みずから無能になる選択

 地元の知り合いに元サッカー選手がいる。

 彼は大学卒業後、J1のクラブとプロ契約を交わすも、成績が思うようにふるわず、条件を切り下げながら移籍を繰り返した。あるシーズンの試合中に膝を負傷してからはリハビリ中心の生活を送り、契約が満期時に更新されなかったことから現役引退を決意。今は地元に戻り、実家の小さな居酒屋を継ぐべく修行中だ。

 世間的には無名Jリーガーのありふれたキャリアにすぎないが、僕からすれば彼の引退はちょっとした『事件』だった。

 なにしろ彼は、地元では誰もが認めるスター選手で、『僕が憧れる人たちみんな』が彼に憧れていた。要するに、何もかもがぶっちぎりで、雲の上の存在だったのだ。プロになって思うように活躍できていないのは知っていたが、心の中では我がスターが早く怪我を治し、Jリーグで一花咲かせることを期待していた。しかし、その勝手な願望は永遠に叶わないことが彼の引退によって確定したのだ。部活の最後の夏が終わったような、なんだか懐かしいショックだった。

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『ナルシスト』こそ最強のライフハック術

 自分に自信を持つのは良いことだが、それが行き過ぎると「ナルシスト(笑)」と嘲笑を受ける対象になる。

 どこからが「行き過ぎ」なのかは議論の余地があるものの、一般的には、窓ガラスに映る自分にうっとりしたり、セルフィーを100枚撮ってそのうちの何枚かをSNSにアップしたりするだけで、裏では「きも」とか「キンモ」とか「バカ」とか「しんで」と言われてしまうようだ。

 正直に告白すれば、僕自身も昔はそんなナルシストたちを「きもw」および「キwモwすwぎwwwwwwww」と嘲り笑うグループの一人だった。

 しかし、最近になって、いくら彼らを糾弾しても幸せにならない自分、いくら糾弾されても幸せそうなナルシストに気付いた。そして、変に空気を読んだり、ダメな自分を嫌ったり、SNS上のリア充合戦に巻き込まれて惨めになったりするくらいなら、いっそあっち側に寝返って、自分を心から愛し、ナルシストと笑われるのを甘受するほうが100倍マシだと思うようになったのだ。これは皮肉でもなんでもなく本心で、なにかと生きづらい世の中だからこそ、自分で自分を愛する力、無条件で自分を肯定する力が役に立つのではないかと考えている。

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あの日、僕は失踪した。

 すべてを投げ出してどこか遠くへ逃げてしまいたい。

 あなたは、そう思ったことは無いだろうか?ごく一部の楽天的な人間を除けば、誰にだってそういう瞬間はあるものだ。僕は、ある土曜日の夜、失踪を決意した。理由はありきたりで、仕事のストレスに耐えきれなくなったためだ。気付いた時には僕は行くあてのない電車に乗りこんでいた。

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 当時の僕は、組織ピラミッドの最底辺に位置するソルジャーで、毎日 朝から深夜、ときには朝から「朝」まで働くのが日常だった。カロリーメイトやからあげクンを頬張りながら、四六時中モニターとにらめっこする。眠気でまぶたが重くなればメガシャキを飲み、ブラックガムを4枚同時に噛んで鼻の奥をスースーさせる。自宅にはシャワーを浴びるために帰り、着替えて歯を磨いたら近くのコンビニでレッドブルとユンケルを買ってそそくさと会社へと向かう。そんな無茶な日々を送っていた。

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元カレと Gucci、そして加齢臭

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 知り合いの女性が、およそ5年ぶりに元カレと会った。

 SNSを通して久しぶりに交流し、懐かしい思いがして会ってみたという。これがドラマなら、久しぶりの再会で思い出話に花が咲くうちに、心のトキメキも自然とよみがえり、最終的には2分の1ぐらいの確率でヨリを戻すことになっただろう。

 しかし、この女性は違った。「こいつ、昔から何も進歩してねーな」と思って、逆に会う前より冷めたらしい。その理由は、「別れた頃のだらしない彼とまったく同じニオイがしたから」。ここでのニオイは比喩的な意味ではなく、5年前と変わらない彼の「体臭」を女性は嗅ぎとり、当時の彼の嫌いだったところが一挙にフラッシュバックしたというのだ。ああ、あのときやっぱり別れて正解だった、と。

 そして、二件目を誘う彼に対して、女性は「でも、そろそろ終電だから」と21時半に言い放ち、もう一生 会うことのない男にサッと背を向けて去ったそうだ。

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